腕時計の電池交換って、どのくらいの頻度で必要なのか意外と知らないですよね。
「なんだか、時間の進み方がおかしい気がする」
「買って結構経つし、そろそろ電池交換した方がいいかな」
この記事では、電池交換と料金の目安についてご案内します。
電池交換 腕時計の電池の寿命とは
まず、腕時計の電池は2種類あります。
- 「酸化銀電池」→乾電池(一次電池)の一種。製品のほとんどは、ボタン型で小型の電子機器で広く使用される。長期保存などの優れた特性がある。
- 「リチウム電池」→負極に金属リチウムを使った化学電池。リチウムは最も軽い金属であるため、重量当たりの電力容量も大きい。自己放電も少なく寿命が長い。
一般的には「酸化銀電池(1.55V)が使われているそうです。また、電池の持ちは、この電池の種類に大きく左右されるそうです。
電池寿命① 2針タイプの場合
時針、分針の2針タイプのシンプルな時計。
2年から5年程度持つと言われています。
電池寿命② 3針タイプの場合
時針、分針、秒針の3針タイプの一般的な時計。
2年から3年くらい持つと言われていますが、「秒針」がある分だけ、2針タイプの時計と比べると、電池の消費がやや多くなっています。
電池寿命③ デジタルタイプの場合
デジタルタイプの場合は、「リチウム電池」を使っている場合が多い。
酸化銀電池よりも容量が多いので、3年から5年程度持つと言われています。
ただ、バックライトなどの機能を頻繁に使う場合には、当然、電池の消費量が多くなるので、使った分だけ電池の寿命も短くなります。

時計の電池の寿命は、「電池の種類✖️時計の種類」によって変わるよ。
電池交換 料金について
- 量産型のクォーツ時計→900円〜
- 高級ブランド時計→数千円〜
腕時計が動かなくなったり、時間のズレが気になるようになった場合には、電池交換が必要かどうか、一番最初に確認してみましょう。
雑貨屋などで購入できるような、大量生産されたクォーツ時計(電池を動力として動く腕時計)であれば、安い場所であれば1,000円以下で電池交換が可能です。
また、一部の高級ブランド時計でも、クォーツ時計があります。その場合には、ブランド物と言うことで、少し値段が上がりますが、それでも、数千円から電池交換してもらえる場合があります。

電池交換する必要があるかどうか、よくわからない場合には、とにかく不調が出ていることを修理店に相談してみよう。
自分で電池交換をしてしまうと、腕時計に余計な力がかかったりして、必要のないダメージを与えてしまうことがあるので、十分に注意しましょう。高級時計の場合は特に気を付けてください。
電池交換をしても動かない場合には、内部のパーツが磨耗して破損してしまっているなど、電池とは別の要因が考えられるので、オーバーホールなど別のメンテナンスが必要な場合があります。
電池交換のために裏蓋を開けるのは経験が必要
時計の電池交換をするには、裏蓋を開ける必要があります。
裏蓋の種類は大きく分けて3つです。
- スクリュー式
- ネジ式
- こじ開け式
電池交換① スクリュー式

スクリュー式は、「スクリューバック」とも呼ばれていて、開けるのに「スクリューバックオープナー」が必要だよ。
スクリュー式の時計の裏版には、いくつか溝があり、この溝に、オープナーをひっかけて回すと蓋を開けることができます。
スクリューバックオープナーは通販なんかでも購入できるのですが、道具を使って自分で電池交換するのはお勧めできません。なぜなら、裏蓋の溝を見つけるのが少し難しく、開けた後、しっかりと蓋を固定する力加減もとても重要だからです。
開けるのも閉めるのも、慎重に行う必要があります。
電池交換② ネジ式

名前の通り、ネジで裏蓋が固定されているタイプだよ。
複数のネジを全て回せば、裏蓋を外すことができます。
ネジを外すには、精密ドライバーを使う必要があり、時計の裏蓋に設置されているネジはとても小さいので、無理に回したりドライバーの種類を間違ってしまうと、ネジの溝がなくなってしまう危険性があります。
それにより、蓋が開けられなくなってしまうと、より対処が困難になってしまうので、自分で電池交換するつもりなら、細心の注意を払ってくださいね。また、外したネジを無くさないように気を付けましょう。
電池交換③ こじ開け式

ヘラのような工具を使って蓋をこじ開けるタイプだよ。
裏蓋の隙間に工具を差し込んで、ゆっくりと上下に動かしながら少しずつ蓋を浮かせることがポイントになります。
力加減を誤ると内部の細かな部品などを、傷つけてしまう可能性があり、電池交換だけでは済まなくなってしまうこともあります。、あた。腕時計によっては裏蓋と一緒に、カバーが付いているものもあります。
カバーが付いている場合には、裏蓋と同じく、カバーも慎重に取り外す必要があります。勢いをつけて外してしまうと、機械部分が浮いて、針などが取れてしまう可能性が高いです。自分ではとても対処方法がわからない…といった状況になる場合もあるので、自分で交換をする場合には、ゆっくり・慎重に外しましょう。
高級時計の場合には、特に修理方法が複雑なスクリュー式やこじ開け式である場合が多いようです。どの種類の時計でも同じですが、裏蓋は、正しく開け、正しく閉めることが大切です。
開けたからには、閉める必要がある!(どちらもミスなく正確に)
上手に開けられたとしても、上手に閉めることができないと、時計の動作に不備が出てきてしまうこともあります。その点も踏まえ、それなりに大切にしている時計や高級な時計の場合には、自分自身で電池交換をするのではなく、職人の技術に頼るのがおすすめです。
まとめ
時計が動かなくなってしまう大きな要因の1つの「電池交換」については以上です。
また、可能性が高く比較的簡単ということで、「電池交換」が検討されますが、動かない原因が内部の部品の摩耗である場合も少なからずあります。
- 時計自体の不調に気付ける可能性がある
- 裏蓋の開け閉めは、思っているより繊細
- 下手に力を加えると傷・故障の原因になる
- とても安価で承っている場所が多い
これらの理由で、自分で交換するよりも、専門業者にきちんと頼むのがおすすめです!
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