腕時計の12時は真上に来ているのが当たり前ですよね。
しかし、ふと見てみると
「あれ?!なんか真上じゃなくてなんかズレてるっぽい」
なんてこともあるかもしれません。
文字盤がズレたまま使い続けるのは、時間が見辛いだけでなく故障につながるのでおすすめできません。
ここでは、文字盤がズレてしまう原因と修理についてご紹介します。
文字盤がズレてしまう主な原因
衝撃によって、文字盤の裏面にある突起(足)が折れちゃうことだよ
文字盤の裏には通常2本の足がありムーブメントによって、動かないように固定されています。
しかし、文字盤の足はとても細いため衝撃によって曲がってしまったり、場合によっては折れてしまうことがあり、固定が外れてしまいます。
そのため、文字盤がズレている=内部で折れるなど破損が起きているということになります。
文字盤がズレているときの修理とは
修理の方法としては、文字盤の裏にある2本の足が残っている場合には、そのまま付け直すこともあるようですが、それが難しい場合には、別途、2本の足を用意して取り付け直すことになります。
文字盤裏の2本の足は「干支足」というよ!
また、文字盤と干支足は半田で溶着してムーブメントに固定します。つまり、文字盤に熱を加えることになるので、場合によっては変色してしまうこともあるようです。
最新の注意を払い修理しても、どうしても変色の危険性はあるので、その点についてはしっかりと説明をされるかと思います。
※文字盤や塗装が薄いなど、焦げてしまったり変色する危険性が高いものについては、修理ができないものもあるようです。
文字盤がズレたままの使用について
文字盤がズレてしまう原因が「足が曲がったり折れてしまうこと」とお伝えしました。
そんな状態のものを何だかんだ動くから〜と使い続けてしまうと、内部でいろいろなトラブルが併発してしまう可能性があるので、ズレに気がついたらすぐに使用を中止しましょう。
「文字盤のズレ=即時使用ストップ!」が鉄則だよ
ズレているまま使用しいてることで併発すると考えられる不具合は、
- 文字盤に傷が入る
- 針の負傷(擦れ・湾曲・外れ・傷)
- インデックスの負傷(外れ・傷)
- ムーブメントの不具合
などがあります。
いずれも、別途修理が必要となってしまいます。
まとめ
文字盤がズレてしまう原因は、衝撃により、文字盤裏にある2本の足が折れたり、曲がってしまうことです。
そして、上記は全て腕時計の内部で起きている症状であるため、折れた破片がさらに、他の部品にまで傷をつけてしまったりなどダメージを与えることにつながります。
ただ、文字盤がズレているだけだし、使えるし…
などと思わずに、「おかしいな」と思ったらすぐに修理の相談に行ってくださいね。
また、文字盤を支えている2本の足はハンダで溶接する必要があるため、専門の技術者でも、条件によっては綺麗に元どおりにするのが難しい場合があります。
そのため自分でどうにかしようと色々作業し、結果内部に大きなダメージを与えしてしまった…なんてことにならないためにも、予め修理専門店にお願いするのがおすすめです。