腕時計をつけて作業をしていて、気づいた時には、細かな傷がついていたり、ヒビが入ってしまったりした経験がある方も少なくないかと思います。
そんな時に思うのが、
「このガラスの部分て、交換できるの…??」
全ての腕時計が交換できるわけではありませんが、条件が合えば交換可能です。
ここでは、交換可能な条件や、交換する際の費用などについてご紹介します。
腕時計に使われているガラスは何?
ガラスの交換修理は、使用されているガラスの種類によっても変化します。
なお、腕時計によく使われているガラスは主に3種類あります。
- アクリルガラス
- サファイアガラス
- 無機ガラス
1.アクリルガラスとは
プラスチックや合成樹脂などから作られた人工的なガラスのことだよ。
アクリルガラスの強みと弱みは下記の通りです。
- 軽量で加工がしやすい
- 割れにくいため、防水性を高められる
- 衝撃に弱い
- 傷がつきやすく、紫外線に当たると変色しやすい
2.サファイアガラスとは
サファイアを原料にして製造された人工的なガラスのことだよ。
サファイアガラスの強みと弱みは下記の通りです。
- 硬度が高く、傷がつきにくい
- 加工後も表面がなめらかで、光透過性に優れている
- 衝撃に強いが、欠けてしまうことがある(飛び散らない程度)
3.無機ガラスとは
建築材として、窓などによく使われているガラスのことだよ。
無機ガラスの強みと弱みは下記の通りです。
- 透明度が高く、加工しやすい
- 透明度が高く、見た目が美しい
- 割れやすい(粉々になり、飛び散ることもある)
ガラス(防風)にかかる交換費用の目安
- アクリルガラス:6,000円〜
- サファイアガラス:15,000円〜
- 無機ガラス:10,000円〜
腕時計のガラスは割れてしまうと、文字盤が見づらいなど見た目も気になりますが、破片が飛び散ったり、ヒビの段差に手を引っ掛けて怪我をしてしまう可能性もあります。
そのため、ダメージがある場合にはなるべく早く交換をした方が良いでしょう。
ガラスの交換ができる条件とは
特に重要なものをピックアップするとすると、
防水性の高さを売りにしていない時計かどうか
です。
防水性の高さが大切な時計になってくると、ガラスの交換によって、元々の防水水準まで戻せない可能性が高くなり、どうしても性能が落ちてしまいます。
そのため、ガラスの交換が非常に難しい…ということになります。
また、防水性に限らず、腕時計を製造した年代、ガラスの固定方法などによっても、ガラス交換ができない場合があるので、時計修理店にて相談してみてください。
浅い傷などの場合は、ガラスを交換しなくても、表面を研磨するだけで綺麗になることもあります。
まとめ
ガラスの交換は可能ですが、ガラス自体の価格や技術面も加わり10,000円前後と比較的費用がかかります。
しかし、傷の深さや、割れた破片の見落としによって本体内部にトラブルを引き起こしてしまう可能性があることなどを考えると、傷に気がついたらすぐに修理の相談をするのがおすすめです。
傷が浅い場合には、表面を研磨するだけですぐに綺麗になる場合もあるようです。